しるし

そんなわけであの子のために
CDを12枚買ったために貯まった十字屋のポイントカードで

しるし

しるし


を買ってきたこまきまこです




いい曲です
まるで僕とあの子との間のことを
28歳バイオ系研究員のアイドルオタクと
14歳のアイドルの間のことを書いたかのような
そんな汎用性が全く無いような恋愛にも適用できるような
そんな名曲です




いや、そんな冗談はいいとして
あの日からもうすぐ3週間
生活の中からあの子の影を
出来るだけ消してしまえば
流石にいい大人なので
普段通りの生活を送れるようにはなりました
部屋を暗くしても
目を瞑っても
嗚咽したりしなくはなりました




しかし、フッとしたきっかけで
あの子のことを思い出してしまいます
この曲にしてもそうです




ここからはこの曲の歌詞がないと
何を言ってるのかわかんないので
面倒ですが出来たら別のウィンドウなりタブで
ここを開きながら見て頂ければ幸いです




『どんな言葉を選んでも
 どこか嘘っぽいんだ
 左脳に書いた手紙
 ぐちゃぐちゃに丸めて捨てる』




確かに僕は基本、ウソツキです
人を笑わせるために
嘘をちりばめています
99%は嘘で出来ている
そう言っても過言じゃありません
たった1%の真実を言うために
99%の嘘をちりばめ
僕はホンネを隠して更新をします




そうやって来た僕のこと
今、この状況に対して
どうやって、何を書けばいいのか
何を書いても嘘っぽくて仕方ないんです




そう、他人は騙せるかも知れません
いや、騙せるでしょう
騙せるんじゃないかな
ただ、そんなのはどうでもいいことなんです




ただ、自分は騙せない
いや、自分を騙すこともよくありますが
今回のことは自分を含め
誰に対しても嘘をつきたくない
でも、書けば書くほど嘘っぽく
書けば書くほど
嘘の上塗りをしているような
そんな気分になるんです




11月中はあの子へのファンレターは受け付けられる
そうらしいのですが
書こうと思えど
嘘っぽい事しか書けないのです




まあ、自分が悪いんですけどね
自分のホンネを隠すために
発言の99%を嘘で塗り固めてきた僕が
今更何を言っても
自分が騙せない
嘘っぽい文章しか書けやしません




別にこのフレーズだけじゃないんです
『いろんな角度から君を見てきた』
そんなフレーズもあります
本当にいろんな角度から見てきたなあ
そう思います
そう、見てきた角度で
それが何処の現場で
周りに何があって
で、そこから何を見たか
一つ一つ思い出されます
吹き抜けの正面2階から見た小田原
吹き抜け2階ステージ真横からめぐバウアーを見た船橋
丁度真正面から撃ち抜かれた大阪城ホール
本当にいろんな角度から見ました
どの角度から見ても素晴らしくて
僕は愛(めぐみ)を思い知りました
雅ちゃんとは結婚したい
でもめぐはアーティストとして
一芸能人として好きなんだ
そう、これは恋愛とかそういった感情じゃないんだ
そう、あの子はそんな恋愛対象になる子じゃないんだ
そう自分に言い聞かし
あの子に対して何処か半信半疑でいることで
僕はあの子への思いをセーブし
傷付かないための予防線を張っていたんだ、とか
去年の12月の応援企画であの子と握手したとき
いやいや、僕には雅ちゃんがいるから
あの子がいくら必死になっていても
僕は雅ちゃんと添い遂げるよ
そんな事を思っていたあの頃
あの頃の軽はずみだった自分が
羨ましく思えたり…




挙げればキリがないんですが
本当にこの曲は
今の僕のことを歌ってるんじゃないか?
てか、桜井和寿って
実は僕なんじゃないか?
そんなことを思ってしまえるくらい
そんな感じに思えてならない曲です




で、この曲を聴いていて
やっと理解できたこともありました
僕は村上愛に恋をしていた、ということ
あれは恋であり
そして今回のことは失恋である、ということ




何を今更…と思うかもしれませんが
多分、今回のことがなければ
そしてこの曲を聴いてなければ
それはいつまで経っても認めなかったと思うんです
多分、僕は雅ちゃんと恋愛を
めぐとはそれとは違う
芸能人とファンの関係でありたい
そんな戯言を言い続けていたと思うんです




雅ちゃんとは結婚したいし
結婚して子供を作り
幸せな家庭を築きたい
そう真剣に思いましたが
めぐとはそんな事をちっとも思わない
あの子の狂おしい歌を、ダンスを楽しみ
そしてその存在感に圧倒されたいのだ
そう思ってました




そう、雅ちゃんとは
結婚や子供、平和な家庭という
一般的に認められている『しるし』が欲しかった
それに対してめぐにはそんなものを求めていなかった
故に僕は彼女に抱いてる感情を恋とは思わなかったんです
僕は雅ちゃんに恋を
めぐにはそれとは別の何かを求めている
そう思ってました




が、別に何のことは無い
僕は彼女に別のものを
別の『しるし』を求めていました
結婚や子供、家庭など
目に見えるかたちの『しるし』ではなく
あの子のことを思い、泣き
あの子のことを思い、笑う
そんな不安定な、僕の心に刻まれたあの子への想い
その心に刻まれたものこそ
あの子との『しるし』だったんです…




そして僕は気付いてしまったのです
もう僕は帰れないのかな、と
めぐに恋をしていた僕は
もうあの子の許には帰れないのかな、と




とりあえず今は…
もう一回、この曲を聴こうと思います
で、この曲をカラオケで歌いたいな
そんな事を思ったこまきまこでした
今の僕なら
こないだまでの僕よりは
ちょっと上手く歌える
そんな気がするんです…