天賦の才能

そんなわけで時間があきましたが
せっかくなんで4月1日の話でも…
『2007 桜満開 Berryz工房ライブ〜この感動は二度とない瞬間である!〜』
のお話でもするとします





まずはネガティブなお話を
いやね、あの子達に関しては本当に良く頑張った
そう素直に思えました
さいたまスーパーアリーナ最年少チケット完売記録
その名に相応しい頑張りであったと思います
他のユニットのヲタの方も
まあ、僕の周囲の方ではありますが
『いや、よかった、楽しかった』
そう言って貰えたわけで
彼女達のパフォーマンスに関しては満足いくものでありました





しかしながらその彼女達を支えるはずの大人達ですよ、問題は
曲中で歌ってない子を抜くのは当たり前
それどころかMC中に話していない子を抜いてたり…
いやあ…どうやってあの夏夏コンのソロDVDが出来たか
よ〜っく分かりましたよ、えぇ
そりゃね、確かにツアー一発目で
しかもイキナリがアリーナですからね
そりゃ戸惑うのも理解は出来ますがね
でもね、このコンサートのタイトルはなんですか?
『この感動は二度とない瞬間である』
でしたよね?
そう、二度とない瞬間なんですよ
一発勝負のコンサートなんですよ
それでそんな粗末な映像を見せられてもね





ま、カメラのスイッチもそんな感じで御粗末でしたが
もっと怒りを覚えたのが演出
今回のコンサートの会場は今更言うまでもないですが
さいたまスーパーアリーナです
そう、さいたまスーパーアリーナ
何度も言いますが
さいたまスーパーアリーナです
そしてBerryz工房デビューシングル
あなたなしでは生きてゆけない』のPV撮影が行われたのも
さいたまスーパアリーナです
そう、Berryz工房にとって
そして僕等にとってさいたまスーパーアリーナという会場は
それは特別の場所だったはずなのです
客席に誰一人いないSSAのセンターステージで踊る少女達
その少女達が3年の年を経て
再びSSAに戻ってきたのです
それも1万のファンとともに
客席一杯に光るサイリウムとともに
あななしのPVの最後
235番ゲートから入る彼女達が映っております
それはまるでSSAに一杯のファンが詰め掛けたのを見て
うわーっとなっている
そんな表情でした
当時の彼女達からすれば
SSAを満席どころか
SSAでやること自体が有り得ないわけで
でも、そんな彼女達がひょっとしたら
SSAサイリウムで埋め尽くしてくれるんじゃないか?
そんな事を妄想を抱きながら2004年3月3日から追いかけ続けてたわけで
そりゃあななしではさぞかし素晴らしい演出があるだろう
それこそ二度とない感動的な瞬間を迎えさせてくれるんだろう
そう思っていたら…
普通に歌うって…
普通にあななし〜ピリリまで連続で歌うだけって…





正直な話、今回の遠征を決めたのは
会場がさいたまスーパーアリーナだったからです
もし武道館だったら…横浜アリーナだったら…
それはそれで確かにヲタとしては
それもあのデビューの日から追いかけてきたものとしては
そりゃ嬉しいですよ、えぇ、嬉しいですとも
でもね、やっぱりさいたまスーパーアリーナってのは別なんですよね
それは格とか収容人数とかそんなんとは独立に
僕等デビュー時からのベリヲタの心に訴えかける度合いが
他の会場とは全然違うと思うんですよ
そうやってSSAでやるぞー!と煽っておいて
で、それですか?
あななしの演出を見にわざわざ京都から来た人間はどうなるんですか?
二度とない瞬間って何ですか?
もうね…本当にガッカリでしたよ、あれは





そんな感じでね
彼女達のパフォーマンスは素晴らしくて
でも周りの大人が彼女達の脚を引っ張ってるようにしか思えない
そんなものばかり目に付いて
まあ、何ていうか…
普通のいつものベリコンを大規模でやっただけやん?
そんな感じなコンサートで
そりゃ雅ちゃんもちなこも佐紀ちゃん
ももちもりしゃこ熊井ちゃんもまーさも
それはそれは素敵だったけど
けど、間違っても
『この感動は二度とない瞬間である』
なんてタイトルはおこがましいよね?
そんな感じ





で、そんなコンサートで一つ気付いたこと
それは…嗣永桃子ってひょっとして
天才じゃないか?ということ





嗣永桃子は…
夏焼雅の美貌もなければ
菅谷梨沙子の存在感もなく
そして鈴木愛理の歌唱力もない
村上愛のダンスもなければ
梅田えりかのプロポーションもない
顔は可愛いと思うけど
でも、芸能人として取り立てて可愛いか?と問われると…
歌もダンスも良く出来てるとは思うけど
別に取り立てて言うほどでもないし
体型は典型的な日本人
でも…Berryz工房のエースとして
熱狂的な…そう、何故か桃子ヲタは病的なのが多く
正に熱狂的という表現がピッタリな声援を受けている





そんな彼女が一人で
恋はひっぱりだこ』を歌ったわけで
そう、センターステージで
1万の声援を、2万の視線を一身に受けていたんですよ
いや、そのときなんですけどね
そのときは…本当に会場が一つになって
誰ヲタとか関係なく
ただただ嗣永桃子一人に狂っていたんですよね
そんな狂気的な雰囲気を醸し出していたんですよね、嗣永桃子
で、そのときの桃子がね
いや、本当に気持ち良さそうだったんですよ
アレは…気持ちいいとかより
快感、って感じでしたね
えぇ、絶対あのとき嗣永さんは感じてましたよ
もうね、絶対エライことになってましたよ
え?何が?そりゃちょっと言えませんけどね
えぇ、命が惜しいから





で、思ったんですよ
アイドルの才能ってのは
顔がどうとかプロポーションがどうとか
歌がどうとかダンスがどうとか
そんなのよりも
あの声援にどれほどの快感を感じられるか
そんな気がしたんですよね





アイドルは非常に厳しい職業です
現在の日本において
最もモラルが求められる職業
それは内閣総理大臣でもなければ
最高裁判所の裁判官でもなく
もちろん衆参両議院の議長でもなく
それはアイドルじゃないか?そう思うんです
先日の加護ちゃんの事件にしても
そりゃやっていかんでしょ、ってことを二回もやったらねえ
そうは思うものの
今時、タバコを吸い始める年齢なんて殆ど高校生くらいじゃないですか?
20歳から吸い始める人間って逆にすごく少ないと思うんですけどね
でも、結局あんなことになったわけで…
他にも不純異性交遊にしても
今時の女子高生は…ねえ…
でもアイドルにとってはこれほど致命的なものはないわけで
大体アイドルになるコなんて
大体は人並外れた容姿を持っているわけで
それなのに不純異性交遊絶対禁止ですからね
仕事やレッスンでタイトなスケジュール
その上に求められる究極レベルのモラル…
それの対価があのスポットライト
そしてヲタの声援…





そう思うとその厳しさに対する対価として
声援が釣り合うと思えるかどうか
そんなところがアイドルとしての才能じゃないのかな?
そして嗣永さんは…
性的興奮すら感じているんじゃないかな?
そんな事を思ってしまうくらい
声援に対して快感を感じる嗣永さんは
アイドル的才能に溢れ
絶対に僕達が声援(とグッズ代)を惜しまなければ
僕達の前から消えるようなことはしないんじゃないかな
そう思えて安心して僕達は
今日も『も〜もこ!をいっ!!』と
狂気の雄叫びを上げるんだろうなあ
そんな事を思った次第でありまして…




で、結局のところ
確かに究極の美貌にかなりの歌唱力にダンス力
まあ、体型はちょっと面白体型だけど…
でも、嗣永さんのようにヲタの声援に性的興奮を覚えるわけでもなく
梨沙子のように
29歳薬学修士
梨沙子が天使だ、と言われたら疑いなくそうだと信じるよ』
そんなバカなことを言わせるくらいの存在感もない
そんな普通の女の子である夏焼雅ちゃんは
やっぱり最終的にはアイドルよりも
我が家に永久就職するしかないんだろうなあ
そう思ったこまきまこでした、まる