天邪鬼

そんなわけで今年の競馬の集大成
第５１回有馬記念ですよ

まず始めに言っておきますが
僕はディープインパクトが嫌いじゃないんです
いや、寧ろ好きです
僕は常々、あの馬のことを
『黒い４本脚の謎の物体』
そう言っております
そう、僕が競馬を見始めて早２０年が経ちましたが
その２０年間で数々の名馬を見てきました
オグリキャップ、メジロマックイン、ダイタクヘリオス
トウカイテイオー、ミホノブルボン、ナリタブライアン
サイレンススズカ、エルコンドルパサー、クロフネ…
数多くの怪物や個性派を見てきましたが
あのディープインパクトと言う馬に関しては
馬としての常識が通用しない
あんな馬、見たことない
故に僕はアレを『馬』と思えないんです
そう、彼の強さを認めるがゆえに
彼を馬扱い出来ないのです

そう、彼の狂気染みた強さは認めます
誰よりも認めます
その上で僕は敢えて彼にいちゃモンをつけたいのです
理由？それは僕が天邪鬼であること
そして彼が走った１４の全てのレースにおいて
オッズをおかしくしたことに対する
せめてもの抵抗です

で、そのイチャモンですがね
何と言っても臨戦態勢
最近こそ天皇賞→ジャパンカップ→有馬記念
このグランドスラムを達成する馬がいますが
あのシンボリルドルフもタマモクロスも出来なかったこと
それにディープの場合、天皇賞ではなく凱旋門賞
確かに日程的な余裕はあるかも知れませんが
その疲労は天皇賞出走の比ではないでしょう
そしてジャパンカップの馬体重
436kgはデビュー以来最軽量体重です
そしてジャパンカップ前後のスタッフのコメント
そこに書かれていたのは
『絶対に負けられない』云々の言葉
そう、ジャパンカップのときの仕上げというものは
それはそれはハンパない仕上げだったことでしょう
そして彼の国内での唯一の敗戦
それは昨年の有馬記念
あの時の前走は無敗の３冠がかかった菊花賞
過去、ルドルフやNijinskyがそうであったように
無敗の３冠に対するプレッシャーによる
目に見えないダメージ
それ故に所謂『飛ばなかった』ということで
で、今回の臨戦態勢
これもやはり前走、背水の陣で臨んだジャパンカップなわけで
その見えないダメージはあるのではないか、と
あと、当たり前なんですが
昨年同様中山２５００ｍ
このトリッキーなコースはディープにとってマイナスになりこそすれ
決してプラスではないでしょう
そして鞍上
いや、そりゃね、武豊大先生以上の鞍上っていないんですけどね
そりゃそうなんですけどね
それに確かに武豊大先生は
１７回乗って８連対と抜群の連対率を誇ってますが
でもね実はあのオグリキャップの有馬記念、以来一度も勝ってないんですよ
いや、そりゃ普通のジョッキーなら別に普通なんですけどね
武豊大先生はその１７戦の間に
スーパークリークにもメジロマックインーンにも
スペシャルウィークにもディープインパクトにも乗ってるんです
勝つ機会はあったんです
そりゃ確かに微妙な馬を掲示板にまで持ってきてることを思うと
相性は決して悪くは無いんでしょう
あと『武豊』ブランドにより
馬の実力以上に人気で見込まれる事もあるとは思います
でも、勝ってない
マックイーンでもマーベラススンデーでも
スペシャルウィークでもディープインパクトでも勝ってない
で、今回の撒けるはずの無い圧倒的一番人気…
そう、あら捜しをすれば危険が一杯なのです
えぇ、まあ、単に
安い馬券を買いたくないための言い訳なんですがね

千奈美に僕の本命は
スィープトウショウです
えぇ、中山は初です
関東に来るとロクでもないです
でもね、今までの関東遠征がダメだったのは
あくまで東京競馬場での話
今までやったこと無いだけで
実は中山とは抜群の相性だったりするかもしれないじゃないですか？
そう、初めてなんでわかんないんですよ
それにオークス２着とかでもあるように
決して関東だからダメ、ではないんです
関東でも気分さえ乗れば…なんです
そう、彼女の場合、気分が全てなんです
それにですね、有馬記念を勝つ馬、ってのは
グランプリ大好きな馬なんです
メジロパーマーにしかり
グラスワンダーにしかり
そう、メンバー中、宝塚記念勝ち馬は
ディープを除くとスィープ姐さんだけなんです
大体、周りを見渡せば
同期は寿退社ですよ
ダンスインザムードもこのたび、引退が決まりました
ダイワエルシエーロもとうに寿退社で
北海道でのんびりクリスマスイブですよ
そんな中、自分はおっさんとか若造に混じって仕事ですよ？
こりゃもう負けられないでしょ？

まあ、そんな感じです
さて、僕の元に
ちょっとお姐さんなサンタクロースが来るかどうか
それは神のみぞ知ることでしょう…