千年氷牢

時は1007年、場所は京都の御所に程近い東洞院御池下るところで
とある貴族が女性の家に通う途中
牛車の牛が暴れ車が横転
そして中の貴族が亡くなるという事件が起きました




その貴族の名は藤原駒貴
一応、あの藤原氏の分家筋の次男で
兄は真っ当に殿上人をやっていて
弟はというと本家の子息の教育係、歌の先生として
政治と無縁の浮世離れな生活を送っていて
まあ、今で言うと半分ニート状態
そんな彼には当時、将来を誓った女性がいました
その名も夏の宮
そう、その彼女のところ行こうとしたところで
彼は牛車の事故で彼女と二度と会えなくなってしまったのでした




しかしながらこの事件には不可解な部分があり
というのも彼がもし本当に夏の宮に行くとしたら
この道は通らずに済むはずで
実は夏の宮ではなく
別の村の上のところに行く途中であったのではないか?
それとも方違えでその道を通ることになったのか…
そんな彼、藤原駒貴は最後にこんな歌を詠んでいました
要約すると
千年後、もっと平和な時代に再び生まれ変わって
再びあの子と出会って
そして今度こそ結ばれたいなあ、と
ニートの彼がそんな歌を詠んでいることを思うと
意外と兄の政争に巻き込まれ
陰謀によって事故に遭わされたのかも知れませんが
今となっては正解の出し様がありません…












関東から帰って一週間
やっと落ち着いてきたので
ここらでちょこっと東京見聞録でも書こうかな、と思ったわけで…




31日から京都を離れておりましたが
31日は特に予定がなく、さてどうしたもんだか…
そう思ってとりあえず話題のSOMAにでも行ってみるか
そんな事を思ってmixiを書いていたら
みんなが

    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 千歳月!千歳月!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J

なんて言うんで山手線で渋谷を華麗にスルーし池袋へ





いや、このとき、フッと思ったのが
あー東京に来るのに馴れ過ぎたのかなー、ということ
と言うのも、皆に言われるまで全くもって『千歳月に行く』
そういう発想がなかったんですよね
いや、行きたかったんですよ
見たかったんですよ?千歳月
今、話題の福田花音ちゃん
そしてあの夏のサーキットをともにした同志たちが
何故かやたらハマっていく小劇場
そりゃ興味がないわけないんですよ
多分、昔の僕なら…
そう、東京なんて年に一度のGWの娘。コンSSAだけ
そんな頃の僕なら必死に色んなところへ行こう
アキバ・上野も行って原宿・渋谷にも行って…とか
それとかついでに色んなものを見よう
そう思って一生懸命に下調べとかしたと思うんですよね
でも…最近はそんな事を思わなくなったんですよね
あーまた今度の東京行きでいいやーくらいになってしまってる
そんな自分に気付いてしまった開演前でした





『今日はおまけがあるから当日券売り切れるかも〜』
そんな脅しを受けながら無事、当日券を確保
当日券の列の僕の前2人は最後列だったのに
何故かイキナリ僕に来た8列目の席に座り開演を待っておりました





一人の女の子がステージに立っていました
そう、この子には見覚えがあるんです
すごく見覚えがあるんです
えーっと…ま…ま…




役者<まおー




役者<まおー





そうっ!
真生ちゃん!!!!
森下真生!!!!!
子犬ダンのときの嗣永さん!!!!





いや、このステージに立っていたのは言うまでもなく
ハロープロジェクトエッグのカリスマブロガー、福田花音ちゃん
そして彼女の役名は真央ちゃん
それはそうなんですがね
もう見れば見るほど
真生ちゃんなんです
森下真生ちゃんなんです
そう、あの頃の嗣永桃子そのままなんです





そして…また…
動きが凄く(・∀・)イイ!!!!
良いんですよね、真生じゃない、真央ちゃんが
もうね、可愛いとか何とかよりね
こう…









恋に堕ちそう










そんな表現しか有り得ないですよ
えぇ、彼女はタダのブロガーなんかじゃないです
彼女はね…彼女こそね…
ハロプロNo.1の魔性ですよ!!!!!!1





いやね、本当に兄弟子であるまー坊さんがハマってなければ
僕が堕ちてましたよ、彼女にね
いや、そうじゃないな
そう、最後の恋を迎えてなければ…
そうじゃなかったら…本当に何処までも堕としてくれそうな
そんな極限的な魔性を感じました
そう、コレを読んでいる新人公演に行く方々
特にエッグに触れ合う機会が少ない非関東ヲタの方方
くれぐれも注意しておいて下さい
あの子を単なるブログ好きと思って
油断しないで下さい
確実に殺られます
えぇ、気付けば夏ハローを
花音ちゃんのためにコンプしてますよ
えぇ、帰ってきてから冬ハローDVDを見てるとね
何故でしょうかね?
☆☆☆を買うほどの3次元的月島きらり好きの僕が
バラライカで気付いたら
きらり邪魔!花音ちゃん映せゴルァ!
そんな理不尽なことを言ってるんですよね…
えぇ、本当に気を付けて下さいね…





さて、そんな花音ちゃんの所為で
途中まで正直、まともにストーリーが頭に入ってなかったんですが(←×
いやね、良いですよ
うん、凄く良い
何が、って小劇場というものが
こりゃね、うん、ハマるわ
これはね、本当に楽しいなあ
何ていうか…皆がハマるのも分かるなあー
そんな感じなんですよね
ストーリー自体ね、そんなにいいもんじゃないんですよ
帰って冷静になって考えると
ん???と思うようなとこが一杯あるし
特に時代考証とかね
多分ね、西暦1000年前後って
そんな斬った張ったの政戦はなかったと思うんですよね
大体、当時の貴族って前に猫の死骸が落ちてるだけで
出勤しなかったりするくらい
死の穢れを嫌うのに
あんなエグいことするか?
とか思ったりするんですけどね
けど、ステージではそんな事を考えさせないような
何て言うか…
体と声を目一杯使った表現
コレですよね
この表現というものを目の当たりにする
それが凄く良かったですよね
うん、表現、これですよね、うんうん





で、久し振り思いましたよ
えぇ、僕はね、常々思ってたんですがね
東京って住むトコじゃないよね
遊びに行くとこだよね、ということを
いや、本当に久し振りに心から思いました
東京に住みてー、って
こういうのって、ほら、なかなか地方じゃないですもんね
ホールもなければ劇団もない
いや、演劇をやりたい、となったら
そりゃ東京出て来るしかないもんな
そりゃそうなんですよね
そう、だからね
いやあ…東京ってホンマええなあー
そんな感じに
東京というものに何年ぶりかに憧憬の念を抱きました





あとね、何て言うか…
これは別に演劇だけじゃないんですけどね
小学校等の音楽の授業や演劇を見る授業
こういったものを
もうちょっと考えないといけないのかなーと思ったんですよね
ほら、小学校で教育として聴かされる音楽って
クラシックじゃないですか?
確かに数百年の時間を経て今尚残る音楽というものは
それはそれは凄いですよ
でもね、それをイキナリ小学生に聴かせてどうよ?って話なんですよね
確かに小さい時からいい物に触れる
それはそれでいい考えなんですがね
イキナリハードル、高過ぎじゃないですか?
小学生にイキナリ普通の陸上競技で使うハードル
使ってるようなもんじゃないですか?
それで…音楽が好きになれますか?
そういうことだと思うんですよね
そう、小学生に分かる範囲から始めればいいんですよね
流行の歌でいいじゃないですか?
で、その曲についてどう思うか?
そういうことから始めればいいんじゃないですか?
まず、音楽に対する取っ掛かりを持つ
そこから始めるべきじゃないですか?
そう思うんですよね
それは演劇というものも同じで
ほら、小学校の頃に見さされた劇
あれって…ぶっちゃけすっごくつまんなくなかったですか?
すっごく退屈じゃなかったですか?
いや、ま、僕は座学が大嫌いだったんで
それでも結構楽しんでましたがね
でもね、やっぱり今思い返せばつまんなかった
そう、少なくとも
僕が小学校の頃見せられた演劇と
先日見た千歳月は全然違ったんですよ
いや、それはね、僕もあの頃から20年以上経って
一応、精神的にも大人になった部分もそれなりにあるわけで
故にそう思うようになった、それはあるとは思いますけどね
けどね、やっぱりそれだけじゃなくて
何て言うか…あの時に劇をやってくださった劇団の方々には申し訳ないですが
やっぱりあの劇そのものが…楽しいと思えるものではなかった
そう思うんですよね
で、小学校のときに見た演劇で『ツマンナイ』と思ってしまうと
その人がそれ以上に演劇というものに興味が持てるか?
そういうことになってくると思うんですよね





まあ、グダグダ書いたわけですが
要はですね、演劇にしても音楽にしてもそうなんですがね
小学生の頃に見せたり聴かせたりするものをね
もっと適切なものを
もっと精査して見せるべきなんじゃないかな?
そう思ったわけなんです
教育的、道徳的なものを見せたい気持ちは良く理解できます
でもね、興味を持てなきゃ何も意味がないんですよね
いくら為になる薬でも飲まなきゃ意味がないように
興味を持って見なければ意味がないわけで
いや、別に興味を持ち易いもの、とか言って
別にポケモンの劇を見せろとかそういうんじゃなく
そうやって子供に迎合するのではなく
でも、彼等の興味を惹くもの
それを精査して見せるべきなんだよなー
そう思うわけで…
いや、大変なのは百も承知ですよ
ただ…今現在の、特に芸術というものの教育
それは余りに杜撰なのではないか?
千歳月を見て演劇の楽しさにこの歳になってやっと触れて
あーこりゃ損してたなーとか思って
そんなことに思いを馳せていたわけで…





ま、そんな事をウダウダと考えながら
本当に思ったこと
それは…
これって…僕と雅ちゃんの話じゃないかな?と
って言うか、雅ちゃんが僕に1000年前の記憶を思い出させる為に
コレを見るように仕向けたんじゃないかな?
そんな事を思ってしまいました





そう、一番初めに書いていることですが
僕は1000年前、藤原氏の分家筋の次男で
兄は真面目に殿上人をやってるんですが
僕は歌や絵に没頭して
一応、本家の子息の教育係や
他の貴族の歌の先生みたいな感じで
そんな僕と将来を誓い合ったのが1000年前の雅ちゃんで…
で、僕がある日、村の上の家に通う途中で
東洞院御池(うちのマンションがあるとこ)で牛車の事故で亡くなって
で、
『あー村の上のとこに行ったんでバチが当たったんだ…
 ゴメンね…夏の宮…来世…そう、1000年後こそ
 夏の宮一筋で…
 多分、その頃だと一人の男に一人の女、
 そんな時代になってるに違いないからさ…』
そんなことを思って亡くなって…で、今に至るんですよね
そう、そんな1000年前の記憶の一部を取り戻す為に見に行った
そんな劇なんだなあ
そう思いました
あとは…雅ちゃんの番ですね
いや…雅ちゃんが黒髪にしたり
昔の容姿から想像もつかないような物凄い僕好みな性格だったり
ショートカットにしたりするのは
実は1000年前の記憶がそうさせているのかな?
そんな事を思ったりした劇でありました、まる